お仕事体験談

ワーママへの職場の理解を広げる方法・子育てママは職場のお荷物じゃない。

お仕事体験談・ケース5(正社員)

今回の方が体験してきたことは、きっと子育てをしながら働いたことのあるママなら誰もが経験し、共感できることだと思います。社会の理解も徐々に広がってきているのは感じますが、特に地方ではまだまだ。。

ならばこの方のように、自分で理解を得るためにしてきたこと、そのマインドのあり方はこれからワーママとして働く人にとってとても参考になるものだと思います。

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職場復帰・どうせ保育園にいれるなら、正社員で

『私は41歳、2人の息子がいます。そんな息子たちも、もう中学生になりました。
私が子育てしながら働こうと思ったのは今から12年前のことです。
こどもはまだ小さかったのですが、家を建て住宅ローンが多額にあったため、私も働きに出ることにしました。

当時パートの情報誌などを見ていましたが、どうせ小さな子供を保育園に預けなければいけない。ならば正社員で働こうと思い、ハローワークで求職活動を始めました。

面接では
「こどもが小さいため体調を崩したらどうするのか」
「誰か頼れる人はいるのか」
「旦那の協力は得ることができるのか」
など、育児のことについてたくさん聞かれました。

想像はしていたのですが、想像以上の質問攻めに内心「こどもがいる女性は働けないのか」と感じました。

私の実家は遠く、子供が熱を出しても見てもらえる状況ではありません。また旦那が現場仕事だったので、休むことや子供の急病で現場から戻ってくることはできない職場でした。
そのため私も面接では正直に、「子供が急病の時は休ませてほしい」ことを伝えました。
もう面接は落ちたなと思っていたのですが、なぜか合格、そしてすぐに働くこととなりました。

子どもの病気で休みがちでも、とにかく続けた

いざ、働きだすとこどもが二人とも小さかったので、熱を出したり、保育園で流行していた病気をもらったり。。保育園からお迎えにきてほしいと電話がよくかかってきました。
その都度、上司や同僚に謝り早退させてもらいました。

それが一日で熱が下がればいいのですが、そうはいきません。何日も続いたり、一人治れば次は二人目が熱を出したりと本当に職場にも迷惑をかけてしまいました。それを毎回謝らなければいけないのが現状です。

上司からも冷たい視線や、時には「こどもと仕事とどっちにウエイトを置いているの?」と聞かれたこともありました。もちろん私は「こどもです」と答えました。

もう仕事はやめなければいけないのかと思ったのですが、ここでやめればきっとどこに行っても同じことを繰り返すと感じました。なので職場からやめてくれと言われるまでは、図々しいと思われるのを覚悟して、やめずに働き続けました。

その分仕事では当たり前ですが、早め早めに仕上げること、自分に余裕があるときは率先して他の方のお手伝いをするように心がけました。

忙しい日は昼休みも仕事をして、なるべく翌日に仕事を残すことはせず、計画的に仕事を進めていきました。翌日もし、こどもが熱を出して休んでも他の方に大きな迷惑がかからないようにと。
すると段々と周りの方も「こどものことは仕方ないね。仕事はしっかりできているからいいよ」と言ってくれるようになり、現在も同じ場所で働いています。』

気働きをしていくことで回りにも認めてもらう

子どもの病気は、働くママなら誰もが経験します。周りに頭を下げ、気を使いながらも、子どものために会社を後にします。

でもそんな時、いつもしている周りへの気配りや、普段の仕事のやり方で周囲の印象も全然違ってくのですね。
「忙しい日は昼休みも仕事をし、普段は計画的に仕事を進めてこどもが熱で休んでも回りに迷惑がかからないように。。」こんな風にがんばっているママがいたら、周囲も認めないわけにはいきませんよね。小さい子がいて働きに出る際の心構えとして、いい見本になると思いました。

家に帰ってからもやることはたくさん。大変な日々ですがこれが永遠に続くわけではありません。子どもはすごいスピードで成長するし、風邪だってだんだんひかなくなります。やりたい仕事、職場環境の良い仕事であれば頑張る価値はきっと、あると思います。

 

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